電気錠のメリット・デメリット
■電気錠のメリット
電気錠なら、遠隔操作で建物内から解錠・施錠ができ、来客時に門まで出て解錠する必要がなく、時間も手間も省けます。
また、扉が閉まれば施錠されますので、閉め忘れ防止にもなります。
■電気錠のデメリット
門扉で使用する電気錠は、停電時に電源がOFFになった時は、停電前の状態を保持しています。常時施錠の場合は、施錠のままとなり、外出時に鍵を持っていない場合、外からは解錠できなくなります。
また、電気錠は、配線工事が必要です。吊り元側の門柱の下から線を門扉まで引き込みます。
電気錠システムの構成
住宅用の電気錠システムは、大きく次の3つのパーツで構成されています。
- 1. 操作器(操作ユニット)/ 建物内に設置
- 2. 開閉ボタン・シークレットキー(テンキー)/ 門まわり・建物内に設置
- 3. 電気錠・通電金具/ 門扉に組み込み
電気錠を作動させるためには、この1〜3のパーツが、連動するように選定する必要があります。
1〜3全て同一メーカーで揃えれば問題なく作動しますが、ロートアイアン・ロートアルミ門扉の電気錠は、主に「MIWA社・GOAL社」を使用しますので、パナソニック社の操作器を使用する場合などメーカーが違う際は、この電気錠が操作器に適合するか確認する必要があります。
■パナソニック (Panasonic) 電気錠システム
住宅では、インターホンとも連動できることから、パナソニック社製の電気錠操作器と開閉ボタンがよく選ばれます。こちらは、MIWA社・GOAL社の下記の電気錠に対応しています。
> パナソニック社 電気錠システム
1. 操作器
Panasonic:電気錠操作ユニット(2回路)WQN4133WK
Panasonic:電気錠操作器(1回路)WQN4503W
2. 開閉ボタン・シークレットキー
Panasonic:開閉ボタン EK3850W
Panasonic:シークレットキー EK3822B
※屋外の門まわりに設置する時は、防滴プレートが必要です。
3. 電気錠
GOAL:門扉用電気錠(瞬時通電施錠解錠型)EGLL/レバー錠・EGLD/本締型
MIWA:本締電気錠(モーター施錠解錠型)AL3M3N WP
Panasonic:門扉用電気錠 EK3740K
■電気錠システムの手配と配線
1・2は、建物内の工事になりますので、門扉とは別に別途ご準備ください。
3の電気錠と通電金具は、門扉を製作する際に組み込みますので、門扉に含みます。
電気錠は、柱の中から扉まで配線が必要です。
柱の埋め込み部からCD管と線を通し、柱から扉には、通電金具によって線を渡します。
結線は、現場で行っていただくため、門扉フレームの中には、通線ワイヤーを仕込んでいます。
門扉用電気錠の特徴
まず、電気錠は、開戸でしたら、どの種類の門扉にも使用できます。
門扉用電気錠の一番の特徴は、「防滴型」です。
門扉は、常に風雨に晒されていて扉の内部に水が入る可能性や、扉が中空でフレーム内に結露が起きる可能性があるため、防滴型を使う必要があります。
またコネクタ内も、線は湿度に弱く腐食する可能性があるので、密閉する必要があります。
また、電気錠に限らず、ロートアイアン・ロートアルミ門扉の鍵は、外側・内側ともシリンダーです。
サムターンは、格子の隙間から手が回り外から解錠できてしまうため使用しません。
門扉用電気錠の施錠・解錠方法
門扉の外側からは、シークレットキー(テンキー)で解錠。
門扉の内側からは、開閉ボタンを設置して解錠します。このボタンは、門扉の外から手がまわらない位置に設置して防犯性を高めてください。
門扉の外側は、テンキー以外にもフェリカ式等あります。
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