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バルコニー手摺の施工方法を比較|住宅で知っておきたい納まり

昨今、住宅設計においてバルコニーをあえて設けない選択が増えてきています。その背景には、家事効率を重視するライフスタイルの変化と建築費の高騰という二つの要因が深く関係しています。

共働き世帯の増加などにより、外干しよりも洗濯乾燥機を活用した室内干しが重視される傾向が強まっています。特にドラム式洗濯乾燥機は、洗濯から乾燥までを一気に行えるため、花粉の時期や天候に左右されずに洗濯ができる便利さが支持されています。また、室内干しによる時間の節約と家事動線の効率化が、バルコニーの必要性を相対的に低下させています。

それでも、バルコニーを設けるお宅も少なくありません。そこで今回は、弊社が提案するバルコニー手摺の施工方法を5種紹介させて頂きます。


① 天端固定

バルコニーの笠木や立上り天端に支柱を固定する方法です。

【施工概要】 アルミ板金笠木の上に、ベースプレートを直接ビスで固定する最もスタンダードな手法です ビス留めによる笠木の凹みを防ぐため、あらかじめ施工箇所に木片などの下地を仕込んでおくなどの下準備が必要となります 比較的シンプルな施工でコストを抑えやすいため、住宅からアパートまで幅広く採用されています。

メリット

 ・施工しやすい

 ・コストを抑えやすい

 ・後付け対応がしやすい

デメリット

 ・防水処理に注意が必要

 ・支柱ベースが見える

特に防水納まりについては事前の検討が重要です。



② 埋込式

さや管をアルミ笠木より先に施工して埋め込まれたイメージの施工方法です。

【施工概要】 さや管ベースプレートを先に躯体へビス固定し、その上から切り欠き加工を施したアルミ板金笠木を被せます 。支柱を嵌め込む「さや管」構造を採用しています

支柱ベースが見えないため、非常に高級感のある仕上がりになります。

メリット

 ・圧倒的な意匠性

 ・支柱の存在感を抑えられる

 ・高級住宅との相性が良い

デメリット

 ・設計段階からの計画が必要

 ・コストが高くなる

 ・リフォームには不向き

デザインを最優先する場合に選ばれる施工方法です。



③ 振れ止め固定

おもに左右の振れ止め金具によって固定する方法です。

支柱のベースは着地だけした接着材で固定します。

メリット

 ・剛性を高められる

 ・支柱本数を抑えられる場合がある

 ・リフォーム案件にも対応しやすい

デメリット

 ・部材が増える

 ・デザインによっては存在感が出る

設計条件に応じて有効な選択肢となります。


④ 外壁側壁面固定

外壁側にベースプレートを取り付けた、外に少し持ち出した施工方法です。


【施工概要】手摺りの固定位置を笠木の上ではなく、少し外壁側に持ち出し、外側のベースプレートで固定する手法です 

【デザインイメージ】

「外観に奥行きをもたらす、ダイナミックな陰影」

バルコニーの外側に手摺りのラインが張り出すことで、ファサードに立体感と奥行きが生まれます。太陽の光を受けて外壁に落ちる手摺りの影が、建物の表情を豊かに彩る、外観重視のダイナミックなスタイルです。


⑤ 立上り面固定

立上りの内側(バルコニー側)に固定する施工方法です。

【施工概要】手摺りの固定位置を笠木の上ではなく、④とは反対に少しバルコニー側に持ち出し、ベースプレートで固定する手法です

【デザインイメージ】

「内なる安心感。空間を広く見せるマジック」

外観からは手摺りの固定部が見えにくく、すっきりとしたファサードを保てます。また、バルコニーの内側に固定することで、笠木部分をフラットに保ちやすく、バルコニー空間自体をスッキリと広く感じさせる効果があります。


それぞれの施工方法によって、外観の印象も防水・構造へのアプローチも大きく異なります。建物のコンセプトに合わせて、打合せ・ご提案をさせて頂きます。

 

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