ロートアイアン製の門扉は、その耐久性と独特の美しさが魅力です。特にフルオーダーによる施工は、建物の個性やオーナー様のこだわりを最大限に表現できるため、人気が高まっています。ここでは、フルオーダーのロートアイアン製門扉の取り付け方法とそのメリットについて、より詳しく解説します。
フルオーダーのメリット:理想の門扉を叶える
フルオーダーのロートアイアン製門扉は、既製品では実現できない、以下のようなメリットがあります。
- デザインの自由度:
- 建物の外観や周囲の環境に合わせた、オリジナルのデザインが可能です。
- 細部までこだわった装飾や、特殊な形状も実現できます。
- 寸法の自由度:
- 現場の寸法にぴったり合わせて製作できるため、無駄なスペースをなくし、最大限に有効活用できます。
- 狭小地や特殊な形状の敷地にも対応可能です。
- 素材の選択:
- ロートアイアンの素材や厚み、塗装の種類など、細かな部分までお客様の好みや予算に合わせて選ぶことができます。
- 機能性の追求:
- オートロック機能やリモコン操作など、様々な機能を追加することができます。
- 防犯性を高めるための工夫も可能です。
取り付け方法:多様な選択肢
フルオーダーのロートアイアン製門扉の取り付け方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
- 門柱固定
最も一般的な取り付け方法です。門扉を支える門柱をしっかりと固定することで、安定性と耐久性を高めます。支柱には、スチール、ステンレス、アルミなどの角パイプが用いられ、モルタルで固定されます。埋込ができない現場では、アンカーボルトを使用した床付け支柱の製作も可能です。門扉が大きい場合、足元の固定だけでは不十分であり、振れ止め固定金具を使用して、近くのコンクリートブロックや躯体壁・柱に固定することが求められることがあります。
- メリット:
- 独立できるため、周辺の躯体状況に左右されにくい
- 門柱の強度を上げれば大型門扉にも対応しやすい仕様。
- デメリット:
- 支柱の立てこみ工事が必要になるため、工事期間が長くなる場合がある。
- 支柱分のコストが別途必要になります。
- 壁付け固定
門柱を立てることができない場合や、デザイン上の理由から壁付け固定を選ぶこともあります。この方法では、躯体壁や柱に直接ヒンジや丁番を取り付け、門扉を吊り込みます。門柱分の寸法が門扉に割り当てられるため、開口部を大きく使うことができますが、下地の強度が重要であり、壁面の仕上がりや躯体壁の垂直精度によって、施工性が大きく変わる可能性があります。
- メリット:
- 門柱が不要なため、コストを抑えられる。
- 支柱が無い分見栄えとしてすっきりと見える場合が多い。
- デメリット:
- 壁の強度(下地)が重要なため、設計段階で下地の仕込みを決めて頂く必要がある。
- 門扉の重量次第では壁の方が耐えられない場合があり、どちらかと言えば重量を抑えやすいシンプルなデザインに適している。
- 飾り門柱・アーチタイプ
意匠性を重視する場合、飾り門柱やアーチタイプの門扉が選ばれることがあります。支柱自身がアーチ状の3方枠であることで、デザイン性が高く、同時に強度も確保されます。これにより、門扉が独立して支持されるとともに、視覚的な魅力も高まります。
- メリット:
- デザイン性が非常に高い。
- 門扉と一体感のある美しい外観を実現できる。
- デメリット:
- コストが高くなる場合がある。
- 施工が複雑になる場合がある。
まとめ
フルオーダーの門扉は、オーナー様の利用条件とデザイン性を兼ね備えた、高級感溢れる製品を提供します。現場の寸法が決まっている場合でも、狭小なスペースや規格品では収まらない場合でも、フルオーダーによる柔軟な設計が解決策を提供します。フルオーダーの門扉は、オーナー様の個性を反映し、住まいの顔となる重要な要素です。そのため、専門の職人による丁寧な施工が不可欠となります。フルオーダーの門扉を選ぶことで、耐久性、機能性、美観を兼ね備えた、理想的なエントランスを実現することができるのです
フルオーダーのロートアイアン・アルミ製門扉にご興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。お客様のご要望に合わせて、最適なプランをご提案いたします。