はじめに
門扉は家の顔となる重要なエクステリアです。「アイアン風の優雅なデザインがいいけれど、手入れは楽にしたい」という方に人気なのが、軽量で錆びにくいアルミニウム製の門扉です。
しかし、アルミ製の門扉にも、製法によって大きく分けて**「アルミ鋳物」と「ロートアルミ」**の2種類があることをご存知でしょうか?
見た目や価格、そして耐久性にも違いがあります。この記事では、この2種類のアルミ門扉を徹底比較し、あなたの家のスタイルに最適な選び方をご紹介します。
1. 「アルミ鋳物門扉」とは?

製法:溶かして型に流し込む
アルミ鋳物は、溶かしたアルミニウム合金を砂型などの型に流し込み、冷やし固めて成形する製法です。
特徴とメリット・デメリット
| 特徴 | 詳細 |
| デザイン | 重厚感のある立体的な模様や、複雑な凹凸を細部まで再現できる。高級感と存在感がある。 |
| 生産性 | 一度型を作れば、同じものを精度良く大量生産できる。 |
| 価格 | ロートアルミ製品に比べ、比較的安価に抑えられる。 |
| 強度 | 比較的高いが、叩き上げるロート製品ほどの粘りや靭性(じんせい)はない。 |
おすすめの家: ヨーロピアン調の豪華な住宅、デザイン性と予算のバランスを重視したい方。
2. 「ロートアルミ門扉」とは?

製法:叩く・曲げる・溶接する
ロートアルミは、ロートアイアン(鍛鉄)の優美さをアルミで再現した製品です。アルミの棒材やパイプ材を熱し、曲げ加工、叩き加工(テクスチャ付け)、溶接といった職人の手を介した加工で形作られます。
特徴とメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| デザインの豪華さ:深く複雑な立体模様が可能。 | デザインに制約:既存の型の中から選ぶ必要がある。 |
| コストパフォーマンス:優美なデザインを比較的安価に実現。 | 個性が出しにくい:大量生産品ゆえに他の家と被る可能性がある。 |
| 特徴 | 詳細 |
| デザイン | 繊細な曲線美が魅力。細いラインで構成され、軽やかで優雅な印象。 |
| 生産性 | 手作業や曲げ加工が多く、時間と手間がかかる。 |
| 価格 | 工程が複雑なため、アルミ鋳物より高価になる傾向がある。 |
| 特性 | アルミなので非常に軽量で、錆びる心配がほとんどない(高い耐候性)。 |
おすすめの家: 自然素材を使った家、細部までこだわりたい方、繊細なデザインを好む方。
3. 一覧比較:アルミ鋳物 vs ロートアルミ
| メリット | デメリット |
| デザインの繊細さ:しなやかな曲線はロート製品ならでは。 | 高コスト:製作に手間がかかるため、価格が高め。 |
| 軽量で錆びにくい:メンテナンスがほとんど不要。 | 複雑な立体表現は苦手:基本的に平面的・線的なデザインになる。 |
| 比較項目 | アルミ鋳物門扉 (Casting) | ロートアルミ門扉 (Wrought) |
| 製法 | 溶かして型に流し込む | 曲げ・叩き・溶接による塑性加工 |
| デザイン | 立体的、重厚、豪華 | 平面的、繊細、優雅な曲線美 |
| 価格 | 比較的安価 | 高価になる傾向 |
| 生産性 | 大量生産向き | 少量生産、手間がかかる |
| 重量 | やや重い | 非常に軽量 |
| 個性 | 型に依存する | 職人の技が光る |
まとめ:門扉選びのチェックポイント
門扉選びで失敗しないために、以下のポイントで比較してみましょう。
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デザインの好み:
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重厚なレリーフや立体感が好きなら →アルミ鋳物
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繊細でしなやかな曲線、軽やかさが好きなら → ロートアルミ
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予算:
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予算を抑えつつ高級感を出したい → アルミ鋳物
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デザインに妥協せず、コストは気にしない → ロートアルミ
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設置場所:
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門扉自体が重いと設置工事の難易度やコストが上がるため、特に大きな門扉を設置する場合はロートアルミの軽量性が有利に働くこともあります。
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これらの違いを理解し、あなたの理想とする家の雰囲気にぴったりの門扉を見つけてください。